HACCPは危害要因を分析して、発生しないようにする取り組みですが、それでも発生してしまうことがります。
発生すること自体はよくないことですが、改善措置を設定しておくことで、迅速に対応できるようになります。やることがわかっていれば、躊躇なく実施することができるので安心です。HACCPでは改善措置や検証方法の設定を必要としています。そして記録をつけることとそれを一定期間保存する方法も設定しなければいけません。記録は何か起きた時に、その事象に対する事実を確認する時にとても役にたちます。そして実施すべきことが明確になり、対応に素早く着手できます。
HACCPの求める検証方法の設定は、原因究明のためのプロセスです。何か発生した後で、どうのように対策すればいいかを考えだすと、タイムリーな対策ができなくなります。結果として顧客が困るようになり、評判が落ちることにつながります。リストアップは何に注意すべきかを明確にしてくれます。分析はそれぞれの危害要因に対する原因を特定することに役立ちます。
何が発生するかが分かれば、どうすれば良いかを事前に準備できるようになります。過去に発生した事象も記録があれば、前例から影響度を計り知ることもできます。記録があれば、何が有効でどれがダメだったのかを知ることができます。書面化された文書であれば、関係者で情報を共有したいときに役にたちます。その結果は対策会議などに活用できます。