HACCPとは何かご存知でしょうか。
「HazardAnalysisCriticalControlPoint」(危害分析重要管理点)、これを略してHACCPと呼ぶものです。食料品の国際交易の拡大に伴い、食べ物の安全性の標準化の必要性が高まっています。中でも水産加工品については、アメリカやオーストラリア諸国への輸出ではHACCPの規制があり、従来の品質管理では輸出することができない時代に突入しています。食品の安全性とは何か、誰もが安心してたべることができるようにする、しかもそれを証明することを意味するものです。
どのような工程で食品が作り出されているのかではなく、工程そのものを整備するしかもHACCP方式を採用することで安全性の確保ができるとしています。このやり方は最終製品検査法を行うのではなく、製造工程すべてに安全性を確保するもので、認証を得るためには事前に準備を進めること、所定の審査を受けてそれに合格することなどが必要です。
元々、HACCP方式は1960年代に、アメリカの中で宇宙開発計画が進められていた際に、宇宙食の安全性確保の目的で開発が行われたシステムで、宇宙食用の缶詰品に採用され大きな成果を上げたなどの実績を持つといいます。すべての食品工場にシステムを導入することは難しい、その理由は工程そのものが規模に応じて異なるから、このようなイメージがありますが、それぞれの工場に適したシステムがあるので導入できないわけではないのです。