湿度計のセンサーの仕組み

センサーとは、人の感覚の代わりに何かを知るための装置、仕組みのことです。

視覚や聴覚など、いわゆる五感と呼ばれる人の感覚器官がありますが、その代わりを果たすものとなります。人間は湿度を肌で感じ取ります。何か湿っぽいとか、今日は空気が乾燥していて肌がつっぱるなどという感覚は、空気中の湿度を感じ取っているわけです。一方、人間が目で見て湿度を読み取るための仕組みとして湿度計があります。これは温度計とよく似ており、アルコールなどの液体を用いた昔ながらの温度計を二本並べ、一方の液だまり部分を湿らせた布で覆ったような形状をしています。

湿度によって湿った布の蒸発具合が変わってくることと、蒸発によって蒸発熱が奪われるために温度は気温よりも下がることを利用し、二本の温度計の温度差を元に湿度を算出することができるのです。ではこれが湿度計センサーなのかと思われるかもしれませんが、確かに非常に広い意味ではその一種と言えなくもないものの、人間が目で読み取って湿度が分かるようでは自動化が困難です。

もっと自動化に適した方法で湿度が分かることが好ましく、現実に湿度計センサーとして用いられているものではそのような仕組みが利用されています。例えば、ある特殊な素材でできた物質は、湿度によって電気抵抗が変わります。予めその特性を把握しておけば、電気抵抗を測定することが即ち湿度を知ることになるわけで、電気抵抗はいろいろな機械を自動的に動かすのに非常に都合が良いのです。

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