温度計センサーとは

温度計センサーとは、人の皮膚感覚に頼ることなく何か物理的な原理を応用して温度を知る仕組みのことを指します。

この意味では、非常に広くとらえれば、普通の壁掛け式の寒暖計でさえも温度計センサーの一種に含まれます。普通の寒暖計は、ガラス管の中に水銀や色のついたアルコールなどの液体が封入されており、液体は温度が上がることで膨張するために液面が上昇するという物理的な原理を利用しています。

これによって、人の皮膚感覚では今は気温25℃くらいかな、あるいは27℃くらいはあるのかもしれないといったようにあいまいにしか分からないものを、液面の目盛りを目で読み取ることによって例えば今の気温は26.5℃と詳細に把握することができるわけです。このように、温度という物理的な尺度を、よりもっと把握しやすい何か別の物理的な尺度に置き換えることと言っても良いかもしれません。寒暖計の場合、最終的には目で見たときの液面の高さ、すなわち長さという尺度に置き換えているわけですが、より原理的なことを言えば、長さではなく液体の膨張、つまり体積という尺度に置き換えていることになります。

最初に書いたように、これも広い意味では温度計センサーの一種であることは事実ですが、現代社会においては電気機器、あるいは電子機器にとって都合の良い尺度に置き換えられることが、機械の自動化という意味では望ましいのです。つまり、体積などというものではなく、何か電気に関係する物理量であることが望まれます。

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